「体験談・グループディスカッション・交流会」に参加して
この基礎講習会生は、昨年1年間入門講習会を修了し、この4月から基礎講習会で受講されています。
年に数回、聞こえない方をゲストとしてお招きした時の写真と交流会です。
この日は、前半を「体験談」のお話で、後半は受講生はグループ3つに分かれ、そこに一人 ずつ聴覚障害者に入っていただき、受講生と聞こえない方での「グループディスカッション」を開催しました。
講習会の風景
受講生の声
入門クラス
1.日頃、ろう者の方からお話しを伺うことのない中、グループディスカッション・・
私の手話、分かってもらえるかしら?と不安でしたが、ろう者の方の手話の表し方も学ぶことができ、体験できたことはこれから先、学ぼうとする意欲に繋がりました。
自分の気持ちを伝えようと目を見て話せるよう、手話の上達を目指していきたいです。
7月末に暑気払いの交流会を先生を交えてビールで乾杯。
仲間とのほっとする機会を作ってくださった先生に感謝です。
コミュニケーションの輪が広がりました。 (M・N)
2.ろう者の体験談のお話を伺い、
現在に至るまでには嫌なことやいじめなどもたくさん経験され、辛い時もあったのに、とても明るく前向きに生きていらっしゃる事が素晴らしいと思いました。
どんな障害を持った人でも、安心して普通に暮らせる社会になってほしいです。
これから、ろう者と交流できる時間が設けられるようなら、是非また時間を作って頂きたいです。
ろう者に分かってもらう伝える手話表現、ろう者の手話を読み取る(理解する)など、実践勉強になりとても刺激的でした。 (K・A)
3.まず、前田先生の通訳がなければ、
理解しずらかった体験談の内容があり、我が身の勉強不足を痛感した。
又、聴覚障害者の方達との接触がない日々、グループディスカッションはとても有意義で楽しい時間だった。
講座で常に教授いただく健聴者同士とは違う「心構え」や「気づき」の大切さを実践を通して肌で感じられた場面、ハッとすることもあった。
ご自分もご両親も耳の不自由に気付かず、常に健聴の友達と行動を共に過ごした田辺さん。
母親の愛情ゆえの行動が友達との距離を生み、いじめにあってしまった小平さん。
小さい頃の経験は、それぞれ違っても、しっかりと努力し時には我慢しながら充実した青春を過ごし、今は生き生きとした日々のように思えた。
聴覚障害による学校の勉強が2年~3年遅れること、何とかならないのかと強く思った。
※聴覚障害者からのメッセージとして
田辺さんは、大切なことは「分かった振りをしない、分からないことはすぐ聞く、伝える手段は何でも使う、(口話・筆談・手話・・)、伝え方はマチマチ、聞こえないことは特別ではない普通の人間として付き合ってほしい、ろう者も努力が必要だと思う」など話されました。
小平さんの伝えたいことは、「手だしをし過ぎないで落ち着いてほしい」「福祉なんて考えないで」「どんなことでもたずねてほしい」「小さなことでも、こちらが変なところは教えてほしい」
例:食べ方・音など・・
迷いがなく、勇気があり、筋が通っていて説得力がありました。ありがとうございました。 (M・N)
*「手話講習会(入門・基礎)」での受講生の声は ここから